―まずは、そもそも少林寺拳法とはどんなものか教えてください。割とマイナーな気がするんですが…
簡単に言うと、突きや蹴りといった打撃系の技と、関節技を組み合わせたような感じです。たとえばよく混同される合気道では、関節技メインで突きや蹴りはありません。少林寺拳法の試合では演武といって、2人1組または3人1組で形をします。組むのは味方同士で、美しさや速さ、正確さを競います。この他により実戦に近い運用法というものもあり、これは防具をつけて戦います。
―なるほど。では、運動会の部活を選んだ理由、そして正直に言うと女の子にはやりにくそうな少林寺拳法を選んだのはなぜですか?
中学のときにわりといい加減な部活に入っていたのですが、全然楽しくなくて、その反動で高校ではちゃんとした部に入ろうと思いました。そこで強かったのが空手部と放送部で、運動がしたかった私は空手部に。高校のときは部活が楽しくて、いい人間関係も築けました。そういうことがあったので大学でも運動会の部活を選びました。少林寺拳法部を選んだのはいろいろ理由はありますが、空手より実践に近い技を学びたかったのと、実際にいい成績を残していたからです。
―では次に、部の現状、全体的な雰囲気について教えてください。
部員は1年から4年までで約70名、女子は全体の2割ほどです。運動会というとすごく厳しそうなイメージがあるかもしれませんが、普段は和気あいあいと楽しくやっています。
―少林寺拳法部は毎年優秀な成績を残しているそうですが、具体的にはどんな感じなんでしょうか?
関東大会では毎年上位に入賞していて、昨年までは4連覇していました。今年は惜しくも5連覇は果たせませんでしたが、入賞7組と健闘しました。私個人の成績としては、女子三人掛けの部で2位でした。
―それはすごいですね!でもそれだけ結果を出すとなると、練習も結構厳しいんじゃないですか?普段の練習はどんな感じなんでしょうか?
普段の練習は2時間で、駒場で週3回やっています。ほぼマンツーマン指導で、頭を使いながら練習するので、運動経験のない人でも十分ついていけます。
―では、部活をやってきた中での喜怒哀楽ってどんなことですか?
嬉しいのはやっぱり大会で入賞できたときですね。特に絶対に無理だと思っていた大会で入賞できたときは、ものすごくうれしいです。怒は特にないですね(笑)悲しいのは怪我をしたとき。楽しいのは練習後に友達と話すことです。
―最後に、もうすぐ引退なさるわけですが、部活生活を振り返っての感想を教えてください。
実は今年の関東大会の直前に腰を傷めてしまって、大会に出るのを諦めかけたんです。そんなときに友達がわざわざ電話をかけてきて病院を紹介してくれたり、腰が痛くてもできるような技を考えてくれたりしました。そのほか引退された先輩や同期のみんななど、本当にいろいろな人に助けられてなんとか出ることができました。もし部活に入っていなかったら、こんな人間関係は築けていなかったと思います。いろいろ大変なことはありましたが、続けてきて本当によかったと思います。
どうもありがとうございました!続いて、次期幹部で主務の、少林寺拳法部のホープ、小柳選手に話を聞きました。
―ではまず、少林寺拳法を始めたきっかけを教えてください!
僕は中学校・高校とサッカー部に所属していましたが、大学では何か新しいものをやってみたいと思っていました。あと、武道系に興味があったので、勧誘を受けてみて面白そうだと思いました。そこで、体験練習に参加してみて、楽しかったのもそうですが、練習やその他の面でもすごくしっかりしていることが印象に残りました。そしていろいろ迷った結果、入部することにしました。
―なるほど。ところで、運動会の部活っていうと練習がハードで部活に専念せざるを得ないようなイメージがあると思いますが、勉強や他のこととの両立はできるんですか?
運動会ですから、サークルなどとは違って大変なことは沢山あると思います。しかし、だからといって他の事はできない、という事ではないと思います。要は本人のやる気次第だと思います。勉強との両立をしっかりできている人もいますし、もちろんできてできていない人もいます(笑)。それは、やるかやらないかの違いで、その辺は部活をやってなくても変わらないと思います。
―何事もやる気次第ってことですね(笑) では、次に部活のいいところを教えてください。
やっぱり一緒に過ごす時間が長いですし、ただスポーツを楽しむだけでなくていろいろ苦労とかも分かち合うので、友達と仲良くなれます。先輩や後輩との繋がりも強いですし。真剣な話もできる友達ができることが一番だと思います。それに同じ目標に向かって一緒に頑張り、結果を残したときの達成感は格別です。
―では次に、幹部からの引き継ぎを控えた心境と今後の目標、目指す部活像を教えてください。
…正直な気持ちを言えば、張りきる余裕がないくらい、不安です。後輩の指導・部の方針の決定など、何をするにも、やはり先輩方はすごかったし、自分達の見えない所で努力をされていたんだと思いました。それと同時に後輩の大切さと引っ張っていく上での責任の重さを更に強く感じるようになりました。
今後の目標としては、今年逃した総合優勝を取り戻すことが出来るように、ただガムシャラに練習するのではなく、実力を伸ばすためにどうすべきかを考えて、結果を残したいと思います。目指す部活像としては、やはり部員がずっと続けたいと思えるような部活が目標です。これは一番基本的なことですが、簡単につくれるものではありません。私が今まで続けて来られたのは、多くの先輩方に励していただいてきたからだと思います。カッコいい演武を見せていただいてモチベーションが上がったり、落ち込んでいたときに明るく接して下さったり、関わり方は様々ですが、そのどれも不可欠なものでした。先輩方が残して下さった強く楽しい部を引き継いで行くためにも、幹部全員で部のあり方を考え、後輩をバックアップしていきたいと思っています。
インタビュアー・編集 利穂 佑起