フェンシング部

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北京・ロンドンと立て続けにオリンピックでメダルを獲得し、日本での知名度もグッと上がったフェンシング。とはいえまだまだ競技人口も少なく、メジャーな競技とはいえません。

 

なにやら東大フェンシング部には「フェンシングの裾野を広げたい!」という熱い志を持った奴がいるらしい。それは話を聞きに行かねば…!ということで行ってまいりました。

お話を伺ったのは西沢樹さん2年・文一)です。よろしくお願いします!!

 

西沢くん1

お願いします。

 

フェンシングって面白い!!

−まずは東大フェンシング部の活動を教えていただけますか?

 

練習は駒場キャンパスの第一体育館で週に3回、そのほかに自主練を週に3回の計6日活動しています。

フェンシング部の面白いところは、他大生が東大の練習に参加しにくることですね。

 

−えっと、どういうことですか???インカレ?

 

国立大学でフェンシング部があるところって少なくて。高校までフェンシングをしていた人が練習場所を求めて東大にくることが結構あるんです。公式戦には出られないんですけどね。

その人たちが初心者に教えてくれたりもしています。

 

−そんな部活があったなんて!やっぱりフェンシングってマイナーなんですかね。

 

日本ではそうなんですけど、ヨーロッパでは学校の体育の授業で行われるほどメジャーなスポーツなんです。

オリンピックで第1回大会から外されることなく行われている数少ない競技の1つです!(フェンシング以外では陸上・競泳・体操・自転車の4つしかないそう。)

 

ヨーロッパの剣術が起源で、

・長い剣で全身を狙う最もスタンダードなエペ

・エペの練習で心臓などを狙って突いていたのが競技になったフルーレ

・ハンガリー騎兵隊の剣技が起源だから馬に乗っている下半身は狙えず、「斬る」動作があるサーブル

の3種目があります。

 

−えええ…知れば知るほど面白い!筆者は単純なのでフェンシングが素敵に思えて来ました!!

 

西沢くん5

右が西沢さん。かっこいい。

 

 

この人、すごい人だった…

−それはそうと、西沢さんはすごい選手なんだそうで…?

 

お恥ずかしながらU-17の元日本代表なんです…。

 

−えええええ…!

 

大学受験でブランクがありましたが、最近JISS(国立スポーツ科学センター)での練習に再び参加させていただけることになりました。

 

−それってあの、オリンピック選手とかがトレーニングしているという、味の素ナショナルトレーニングセンターのあれですか!!?(語彙力)

 

はい、そうです。

ちょうど1年ほど前にJISSに復帰することを目標として立てたので、小さなステップにすぎませんがようやく達成できてホッとしています。

 

−(この人ほんとにすごい人だ…)

 

高校生の時とか、近くで卓球の石川佳純選手とかが筋トレしていると、やっぱり緊張しますね(笑)

 

西沢くん2

目の前の人がすごい人とわかって私も緊張してきました。

 

勉強か、フェンシングか。

−西沢さんは外務省を目指して東大を受験したとのことですが、「夢はオリンピック選手!」とかならなかったんですか?

 

それも実はフェンシングが関係していて。

U-17のアジア選手権でヨルダンに行った時、道路の信号のないところを大型トラックの間を縫って横断しなくてはならなかったりしたんです。

聞くところによると他の中東地域でも同じような状況。途上国のインフラ整備をしたいと思うようになりました。

外務省に入りたくて、そのためには東大が一番近いと思って志望しました。

 

−その中でもフェンシングを続けていらっしゃるんですね。

 

本気のスポーツと勉強は、どちらか一つを選ばなければならないものではないと思います。

ユース年代で有望な選手は私立大学のスポーツ推薦を受けることが多いですよね。スポーツだけに集中した方が上達も早いのかもしれませんが、将来の夢のために勉強も頑張るし、フェンシングも強くなりたい。どちらも当たり前に応援してもらえる雰囲気が日本には足りないな、と感じます。

アメリカのオリンピック選手って、スタンフォード出身者が金メダルをバンバン取るんですよね。日本選手団って東大・京大の人いないじゃないですか。

 

−確かに…。逆に東大の部活生は「東大行ってまでスポーツするの?」と言われがちですよね。運動会としては応援していきたい存在です。

 

西沢くん3

どうでもいいですが、背景で目がチカチカするので席を替わってもらいました。

 

−さて、西沢さんは現役で受験した年は数点差で惜しくも不合格となってしまいます。浪人することで焦りなどはありませんでしたか?

 

東大に行きたいというのは自分の中で確固たるものだったので「ここで落ちたら元も子もない」と思い、浪人の1年間フェンシングは全くせず勉強に集中していました。

でもその期間は、自分にとってフェンシングの面でも全く別の武器を蓄える時期だったと思っています。代表で一緒だった同期との間に差を感じてしまうこともありますが、戦い方次第で追いつけるはずだと信じています。

 

 

「自分たちには責任がある。」

−目標にしているものはありますか?

 

自分個人としての目標もありますが、東大のフェンシング部を勝たせたい・昇格させたいという目標があります。

経験者ということもあり団体戦のアンカーを任せていただいているのですが、3人が総当たりで戦う形式のため自分一人では東大として勝ちきれないもどかしさがありますね。

 

−こんな言い方はいやらしい気がしますが、自身の練習だけに集中すれば個人としては成長効率が良さそうに思えます。

 

確かにそうかも知れません。だけど、僕には憧れている先輩がいて。

その先輩は慶應大学にいたんですが、当時スポーツ推薦が今ほど盛んではなくリーグ最下位だったチームを、1年に1つずつ昇格させて、最終的に1部リーグ優勝まで導いたんです。

 

−それはすごい…!!

 

僕たちはOBの方々や運動会から支援をいただいていたり、こうして総務部に取材していただけたりという環境で活動しています。東京大学の名を背負っている以上、サークルとは違って果たすべき責任が私たちにはあると思っています。

その先輩に「お前が東大フェンシング部を捨てたらこの先ずっと何も変わらない」って言われて、自分は大したやつじゃないけど、「自分がこの部を勝たせたい」って思ったんです。

 

西沢くん4

十分大したやつだと思いますけど…

 

自分がJISSでトレーニングして学んだことを還元できたらと思いますし、せっかく東大にいて身近に研究している方々がいるので科学的なアプローチもできたら良いなと思います。

 

−ワクワクする夢ですね!東大フェンシング部の勝利報告をお待ちしています!

 

そういえば、新歓の時期でしたね!

−では、新入生に一言お願いします!

 

経験者でなくても構わないので、一緒に闘ってくれる熱い新入生にぜひ来て欲しいです!

 

−ありがとうございました!

 

 

 まとめ

まさに『文武両道』を体現しながらも、インタビュー中「自分はそんなすごい存在じゃない」と謙虚な姿勢がとても印象的でした。

日本代表レベルのスポーツ選手がもっと当たり前に勉強もできる土壌が欲しい、そしてフェンシングという競技をもっと多くの人に知って欲しい、そんな率直な思いを飾らない言葉で伝える姿に、同じ東大の運動部生としてハッとさせられるものがありました。

 

これからの東大フェンシング部、そして西沢さんの活躍に期待です!

 

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(2018年5月7日 UP)